いままで紙の上で書かれて、会社内あるいは会社間を流れていた設計図をデータ・ベース化して、設計技術者たちが共同検討を行えるようにし、短期間で設計していく。
それを図面に起こして、発注していくのではなく、サプライヤーにそのままデジタル情報で流し、短時間のうちに製造に入る。
さらに、コラボレーション(共同作業)を進めて、サプライヤーを含めた開発プロジェクト・チームを結成し、ターゲットを絞り、最短期間で製品単価に合う十分な品質のものを開発していく。
製品価格から、それを構成する部品の価格、クオリティまでそこで全部決めてしまえば、その場が自動的に必要量の調達発注の場ともなる。
また、ある時間帯のなかで、このような迅速な設計検討を多数行うことで、新しい概念、技能および製品に対する技術ストックが飛躍的に増大して、市場の要求変化に即応できる製品技術力を持つことができるようになる。
このように、全体的な視点で効率化を進めれば、トータルでのコスト削減と、期間短縮を成し遂げていくことができるのである。
実際に一部のメーカーでは、こうしたことが始まっている。
米国のC、T自動車などが、このシステムを採用して収益を拡大させている。
こうしたシステムの最適化を図ることを、「サプライチェーン・マネジメント」(「バリューチェーン・マネジメント」、「エンジニアリング・マネジメント」ともいう)と呼んでいる。
米国の自動車業界では、製造に対するマーケティング、販売、管理のコストの割合が完全に逆転した。
自動車産業が情報産業の性格を強めている。
顧客は選択の幅の拡大やより安い価格、よりよいサービスを求めてきたからである。
たとえば、米国でのO社の発展は、そのような消費者の心理をうまくつかんだシステムを構築した。
O社のホームページでは、入手可能な乗用車のモデルのリストが掲載され、メーカーはそれらに対して独自の評価データやコメントを載せている。
欲しい車種のあった場合、自動的にディーラーから連絡が入って見積書が届く。
ディーラーは商談成立後にO社にコミッションを支払う仕組みになっている。
このように、インターネット上で販売代理店を行っている。
しかし、メーカー内でも、インターネットやサプライチェーン・マネジメント技術の発展で、ECによるダイレクト販売がさかんになっている。
既存の流通システムを再構築して、強力な販売チェーンを築き上げているのである。
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